旅の記録は新ブログ「キャンピングカーで愉しむ!車中泊キャンプと旅紀行」に引き継ぎました。(2017年10月~)

ポータブル冷蔵庫活用術2011/08/01 21:00

KONGとRD-13BL
紀行文(キャンサスを求めて)の途中ですが、
「ポータブル冷蔵庫の活用法や使用感を知りたい」
というリクエストをある方から頂きましたので、
今回から3回にわけ、そのあたりについて綴ってみたいと思います。

我が家の車ライフにおいて欠かせない存在になっているポータブル冷蔵庫。
その歴史は意外と長く、軽キャンではないラパンの時から使い続けています。

初代の冷蔵庫はエンゲルの「RD-13BL」。
ラパンの時に使っていたものを、そのままKONGに引き継ぎました。
(現在はKONGから引退)

この冷蔵庫の特徴は、なんといっても抜群に冷える事。
独自のスイングモーターを使ったコンプレッサー方式は
マイナス15度まで冷える優れもの。

電源を入れた直後からグングン冷えます。
その冷え具合ときたら、ホームセンター等で販売されている
ベルチェ式の冷蔵庫とは比べ物にならない実力。

冷凍保存だってできちゃいます。

それでいて、消費電力はベルチェ式より少ないくらい。(3.9A)
クーラーボックスに似たコンパクトなスタイルは、
軽自動車等の小さな車との相性も抜群です。

ただ・・・

コンプレッサーの音が意外と煩いのです。
あと、コンプレッサーの振動がかなり大きい・・・
その振動は、台の上に一緒に置いた物が共振するくらい。
(現在使っている二代目のエンゲル冷蔵庫では解消されています)

何度か冷蔵庫の電源を付けたまま寝たことがありますが、
さすがに煩いので切って寝るようになりました。
そしてこれをきっかけに、我が家の場合は、
就寝中に冷蔵庫を稼働させる必要は無いという事に気付きました。

何故なら・・・

旅先では必ず「焼酎のロック」を飲むから。
これに必要なものは?
そう、ロックを作るための氷。

ロック氷は、コンビニやスーパー等で販売されている
1kg前後入りのものを夕方近くに購入して使っています。
(早めに現地入りする場合はこの限りではない)

そしてこれが寝る前に必ず余ります。

余った氷は?

冷蔵庫の中でそのまま保冷剤として機能するのです。
しかも冷蔵庫は断熱性が抜群に高いので、
翌朝になっても氷がかなり残っているくらい、夏場でも保冷が効きます。
ですので、就寝中に冷蔵庫を稼働させておく必要はないのです。

そしてなんと!

とけた氷の水はそのまま飲料水として使えます。
私は「じょうご」をKONGに常備しており、
空のペットボトルに注ぎかえて飲用しています。
(詳細は過去記事の「ロック氷の有効活用」にて)

これなら、あえて保冷剤を用意する必要はありません。
翌朝からは引き続き冷蔵庫の電源をONすれば良いだけです。
後は帰宅するまで電源は入れっぱなし。

とけた氷の水を飲んだ分、庫内も広くなって一石二鳥。
帰路の途中にさらに冷蔵品を買い足す事だってできます。

105Ahクラスのサブバッテリーは必要ですが、
一泊二日の車中泊旅(キャンプ)なら十分使える方法です。

焼酎のロックは飲まなくても、ロック氷さえあれば使える技。
でも、この方法は自ら冷える冷蔵庫だからこそできる技。
これがクーラーボックスとなると話は違ってきます。

このお話の続きは、
次回の「最新のポータブル冷凍冷蔵庫 前編」にて。


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最新のポータブル冷凍冷蔵庫 前編2011/08/02 21:12

前回の「ポータブル冷蔵庫活用術」では、
保冷も飲料水もできる、ロック氷の活用法を紹介しました。

でも、これは自ら冷える冷蔵庫だからこそできる技。

一般的なクーラーボックスでこれに似た事を行おうとした場合、
ロック氷を購入するするまでの保冷は、別途ロック氷か板氷、
もしくは保冷剤等が必要になります。

1個の保冷剤(ロック氷や板氷も含む)で初日の午前中から
翌日の夕方までビュンビュンに冷えてくれればこれもアリかもしれませんが、
夏場は結構厳しいのではないかと思います。
でも、その為だけに氷を買い足すのは勿体無い・・・

あと、保冷剤によって庫内が狭くなるのも痛いところ。
保冷剤よりは、実際に冷やしたいものを庫内に入れたいものです。

そこで活躍するのが冷蔵庫となる訳です。

私は現在、エンゲルの最新ポータブル冷凍冷蔵庫「MD14F」を使っています。
長らくお世話になったエンゲルの「RD-13BL」は第一線から引退し、
フリードスパイク用の冷蔵庫として活躍してもらっています。
(詳細は「フリードスパイクに冷蔵庫」にて)

フリードスパイクの場合、消し忘れ防止の為に
エンジンを切るとOFFするように敢えて配線していますが、
これはこれで、日常の買い物用としては便利です。
旅とは違って、買い物をしたらそのまま帰宅する事が多いので、
常時通電の必要性はあまり無いのです。
仮に寄り道をしてエンジンを切ったとしても、
庫内はしばらく冷たさを維持して断熱性も抜群のエンゲル製。
長時間でなければ大丈夫です。

ちょっと話が横道に逸れました。
要は、エンゲルのポータブル冷凍冷蔵庫は、
抜群に断熱性が高いという事を書きたかったのです。

断熱性が高いという事は?
そう、外装が結露する事もありません。(庫内には水滴が付きます)
あと、「RD-13BL」や「MD14F」は底にコンプレッサーが入っていますので、
底に水滴が付く事もありません。

ただ、過去に一回だけうっすらと蓋の上に水滴が付いた事があります。
それは、外気温が35度くらいの野外環境のもと(タープ内)、
MAXのマイナス18度(冷凍)で丸2日連続稼働させた時です。(AC100Vで)
さすがに、これは温度差があり過ぎてキツかったのでしょう。
でも、それ以外は結露は皆無。抜群の断熱性能です。

ちなみに、私は通常ダイヤル1~1.5(5度以下)の冷蔵で使っています。
冷凍(マイナス)で使ったのは過去に2、3回程しかありません。

「では、冷凍までできなくてよいのでは?」
という声が聞こえてきそうですが、
冷凍ができるのとできないのとでは大きな違いがあります。

車に例えるとよくわかりますが、スピードが出せるけど「出さない」のと、
非力で最初から「出せない」のとでは、全く意味が違うのです。
アクセルをべた踏みしなくても余裕で登坂車線を登る・・・

冷凍ができるというのは、まさにこれと同じです。
常に限界域で使うより、余裕を持って使う方が確実に冷えるのです。
実際、35度の環境下で0度付近(冷蔵の場合)を維持できるのは、
冷凍できる能力が備わっているからこそ。

おそらく、ベルチェ式なら15度くらいが限界でしょう。(35度の環境下で)
ベルチェ式は一般的に、周囲温度マイナス20度が限界と言われています。
時間をかけて冷やし続ければ徐々に温度が下がるかもしれませんが、
そんなに待っていられません(笑)

っと話の途中ですが、ちょっと長くなりそうですので、
この続きは次回の「最新のポータブル冷凍冷蔵庫 後編」で綴る事にします。

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最新のポータブル冷凍冷蔵庫 後編2011/08/03 21:03

KONGとMD14F
※この記事は、「最新のポータブル冷凍冷蔵庫 前編」の続きです。

エンゲル製品(「RD-13BL」や「MD14F」等)に採用されている
スイングモーター式(コンプレッサー式)は、
電源ONからいきなりグイグイと温度が下がるのが特徴。

5分もたてば、立派な冷蔵庫として機能します。

前もって自宅で冷やしておくなんて必要はありません。(冷凍を除く)
私はいつも、要冷蔵の品を購入したタイミングで電源をONしています。
これで十分間に合います。(ベルチェ式では不可能)

あと、自動温度調整機能が付いていますので、
ダイヤルで設定した温度を維持するように、
コンプレッサーが回ったり止まったりを繰り返しながら運転します。
コンプレッサーが止まっている時は冷却ファンが回っているだけです。
(「RD-13BL」はファンも止まる)

という事は?

常に通電されている一般的なベルチェ式(通常5A前後)より、
遥かに低消費電力で動作するという事です。

しかも、新型の「MD14F」は、旧型の「RD-13BL」に比べて、
さらに低消費電力化されているのもポイント。(3.9A→2.8A)
当然ながら、コンプレッサーが止まっている時には2.8Aも流れません。

ダイヤル1~1.5(5度以下)の冷蔵で使う場合、
最初はコンプレッサーが回り続けますが、
設定温度に達したら止まっている時の方が多いくらいになります。
いかに、「MD14F」が省エネ設計されているかが良くわかります。

他の電力使用量にもよるので一概には言えませんが、
これなら、電源が無いキャンプ場で丸一日稼働させても大丈夫です。
(105Ahのシングルサブバッテリーで)
滞在型の連泊は無理ですが、移動型なら連泊も可能です。

コンプレッサーの音と振動も劇的に少なくなっています。
その静かさといったら、電源が入っていないのでは?と思える程です。
(旧型の「RD-13BL」と比べて。無音&無振動ではありません。)

なお、ダイヤル5(MAX)で冷凍(-18度)使用した場合は、
コンプレッサーが回りっぱなしになるのでご注意を(笑)

以上、これはDC12Vで使用した時の感想です。

AC100Vで稼働させたい時は、別売りの「SWC-312B-100」を使用します。
これは、単にAC100VをDC12Vに変換しているスイッチング電源。
ですので、DC12VでもAC100Vでも全く同じ性能となります。
しかしこの変換電源、かなりチンチンに熱くなります。

と、ここまで良い事を中心に書きましたが、欠点もあります。
それは、11.5kgと重い事。女性が担いで歩ける重さではありません。
ただ、前述した通り、事前に冷やしておく必要はないので、
普段は車に積みっぱなしでOK。
なので、あまり気にしなくても良いです。

それと、もう一つの欠点は容量が14Lと少ない事。
夫婦二人の場合、これは一泊二日の車中泊旅限定となります。
保冷剤が必要ないので意外と庫内は広いですが、
二泊以上の時やキャンプメインの時にはどうしても容量が不足します。

その時は、ベルチェ式のポータブル冷蔵バッグ「MOBICOOL S13DC」や、
ソフトクーラーBOX(20L前後)を併用するようにしています。

ソフトタイプのメリットはかさばらないところ。
使わない時はコンパクトに折りたたんで収納する事だってできます。
それから、食材に合わせて形が変形するのも良いところ。
形が変わらないハードタイプに比べ、意外と多くの食材を詰め込めます。
断熱性は劣りますが、サブとしてなら必要にして十分。
あまり冷やさなくても大丈夫な生鮮品以外を入れるようにしています。

大きなのがドン!とあるより、使い分けできて意外と便利。
(食材や瓶類が増えても、分類別に収納できて探しやすい)
私たちの場合、これだけで事足りています。

普段は「MD14F」だけ(私たちの場合、約80%がこれにあたる)で、
いざとなったらソフトタイプを併用というのが、
スペース的にも効率が良くてオススメです。(小さい車の場合は特に)

それでもやはり大きい方が良いという方は、
エンゲル冷凍冷蔵庫 商品一覧」からお探し下さい。
かなりの種類が揃っています。

最後に。

巷にはカセットガスでも動作する
ポータブル3ウエイ冷蔵庫・モービルクール」なんて商品も存在します。
カセットガス1本で24時間稼働OK。
庫内温度も「周辺温度-28度」となかなかの実力です。
(周辺温度が35度の時の庫内温度は7度)

ただ・・・カセットガスで使えるのは野外だけ。(車内厳禁)

車内で使う場合はDC12Vで動かす事になるのですが、
消費電力が75W(6.25A)とかなりの電気食い。(MD14Fの二倍以上)
サブバッテリーシステム(車中泊)との相性は悪そうです。

この製品は、あくまでも電源の無い野外利用を想定とした商品。
移動型の車旅(車中泊)というよりは、
滞在型のキャンプ(それもテント泊)向きでしょう。

でも正直なところ、キャンプ用(野外用)に一台欲しいです(笑)


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夏場の車中泊は山間地&川沿いで2011/08/04 22:08

二階から見るKONG
今回からは紀行文(キャンサスを求めて)の続きです。

「阿武川温泉公園」でプチキャンプを楽しんだ後は、KONGに戻って車中泊。
7月という季節がらでしたが、側に川が流れている事もあり涼しかったです。

時折心地良い風が吹き、それはまさに快適そのもの。
やはり、山間地&川沿いは涼しいですね。

実はこれ、予定通りだったりもします。

旅に出る前に色々と車中泊場所をリサーチするのは毎回恒例ですが、
今回重視したのは、涼しさと汗を流せる温泉施設。

そんな理想通りの場所はなかなかあるものではありませんが、
偶然にも見つけた「阿武川温泉公園」は、
まさに私が求めていた場所そのものだったのです。

繰り返し言いますが、こんな場所はなかなかありません。

実際、事前リサーチをして訪れてみるも、
イメージと違ってガッカリなんて事も過去に何度か・・・

まあ、そんな時も前向きに物事を捉え、
泊まらせてもらえるのだから幸せ、と考えるようにしています。

それはそうと、この日は朝から30度を超える真夏日でしたが、
夕食後に戻ったKONGの室温は26度。(午後9時過ぎ)
KONGのシンク周り

サイドドア網戸&ポップアップルーフにしていただけなのにこの温度。
さすがは、山間地&川沿いの場所ですね!
これなら寝苦しいという事はありません。

私はいつものように、二階のプライベート寝室へ。
二階の寝室

この時期の二階、最高に心地良いです!
網戸を吹き抜ける風が堪りません。

でも・・・

外に私のイビキが響いていましたか?
それはどうもすみません(笑)

[2011/07/09] -キャンサスを求めて-


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常備するキャンプグッズ2011/08/05 22:35

朝食会場
車中泊から一夜明けた朝食会場は、前日の夕食と同じく「阿武川温泉公園」。
ランタンに関する道具のみをサッサと片付け、
前日から使っているテーブル類をそのまま使いました。

それにしても、改めて写真を眺めてみると、
使っているアウトドアグッズのブランドは統一感皆無ですね(笑)
節操が無いと言うか、何と言うか・・・

左右一対のコンパクトな椅子はコールマン。
その向こうに見えるアルミベンチは、スポーツオーソリティ製。
そして、真ん中にあるメインテーブルはユニフレームの「焚き火テーブル」。
その手前にあるのが、小川キャンパルの「アルミコンパクトテーブル」です。

一番手前にあるロールテーブルはキャプテンスタッグ製。(3個常備)
そして、カセットガス置き場になっている椅子は、
ホームセンター等でよく目にする「Campers Collection」製。(2個常備)
テーブルの上にはイワタニのカセットコンロと、SOTOのバーナーです。

本当に節操がない(笑)

でも、これにはそれなりの理由があります。

アウトドアグッスは高ければ良いという訳ではなく、
ブランド力があれば良いという訳でもない・・・

使う側の利用シーンに合わせたものが最適なチョイスとなるのです。

私にとって、「KONGに常備できるもの」というのが
アウトドアグッズを選択する上での最大の観点でした。
そこから集めたグッズが、上記のアウトドアグッズだったのです。

食器やコンロ類はギャレー内の収納BOXに納めていますが、
それ以外は全て床下収納。
KONGをリアから

キャンプの有無に関わらず、これらグッズはKONGに常備。
思い立ったらいつでもプチキャンプOKとなっています。

これが、私が常に目指していた気楽で楽しいキャンプスタイル。

ラパンで車中泊&キャンプをしていた時の苦くも楽しかった経験が、
そのまま現在のキャンプスタイルに反映されています。

大きな車ばかりを乗り継いでいたら、
恐らく、こんな選択は生まれてこなかったと思います。

[2011/07/10] -キャンサスを求めて-


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